ARJS南信州大会・優勝

今回のARJS南信州大会は、コスタリカでの世界選手権へ向けて結成された新メンバーのチーム・イーストウィンドとして初のレースでした。女性メンバーの(中村)雅美さんと組むのは初めてとはいえ、国内のレースは全て優勝という目標を掲げ、明言しているので否が応でもプレッシャーがかかります。レースはラフティングに始まりスイム、MTB(マウンテンバイク)、オリエンテーリング、そして最後に再びMTBという展開でしたが、どのセクションも厳しいコースでかなり苦戦しました。やはり優勝が最優先の目標なので、勝てる作戦ということでヨーキ選手がナビゲーター、雅美さんにはとにかく頑張ってもらい、私が荷物を持ってフォローするというチームワークでレースを運びました。


レースを通じて実感したのはやはりナビゲーションの重要性です。特に地図に記載されてないトレイルをたどってMTBでチェックポイントを取りに行く箇所で私たちは何度も同じトレイルを走り直し、散々登り返し、整地し、薮を掻き分けてポイントを見つけました。アドベンチャーレースは不思議な競技で、どれだけ各種の競技に長けていてもナビゲーションのミスが全てを帳消しにしてしまいます。そのためナビゲーションを土台とした作戦の部分に、頭を使う割合が多くあります。私たちは予想以上に一つのポイントで時間を取られ、今回のレースは他のチームも私たちの予想以上に同じところで苦戦していました。また、今回2位となったチームは真っ先にそのポイントを捨てて次のポイントを取りに行ったと聞きます。そんなレースでヨーキ選手のナビは光っていました。


また、雅美さんの頑張りも目を見張るものがありました。30℃を超える暑さの中で男二人と汗だくになりながらMTBを担ぎ、薮を掻き分け一日中動き続けるのは普通の人には出来ないと思いますが、ネガティブな発言は全くなく、終止前向きにレースに取り組んでいました。


結果的にラフティングを団子で終えてからスイムでトップに立ち、それ以降のセクションで後続との幅を広げ、優勝することに成功しましたが、課題は多くあります。引き続き足りないものを補い、本番に向けて良い準備をしたいと思います。