パンタナル・レース8日目

ここまで長かったが、泣いても笑っても今日はレースの最終日である。

午前3時半CP21に到着。当然関門も過ぎており、次はCP29へ。ここも長く、80kmくらいありそう。20kmほどで川を渡る場所に着く。スタッフの話では小さい船があるということだったが、どうも6時まで動かない大きな船のようで沢山のチームが待っていた。一昨日CP17を飛び立ったはずのギアジャンキーも居た。どういうことだろうか。とにかくあと1時間程度の話だったので多少眠り、皆で船に乗って一斉にスタート。

いよいよ食料が切れてきた。フェリー下船後も頑張るが乗っていた中で最下位に落ちてしまう。マチマチのMTB技術は昨日驚くほど高いことに気づいたが、体力的にはもう少しの様子。私も一杯いっぱいだった。


途中、300mほどの登りがありTVの撮影が入った。
降りる途中、マチマチが一度パンク。懐かしいパラグアイ川近くのトレイルに入り、14kmでCP29、そこからレファレンスポイントは軍の施設でスイカなどの果物をもらう。これが食べたかった! 置いてある分を食べ尽くした。川岸に降り、ここへ来ての藪漕ぎ。
最後のサプライズ、とは聞いた気がしたがやり過ぎな気がした。

結局本格的な薮は1km強で終わり、状態のいい林道に出る。ここからコルンバを目指す。一週間前スタートした街である。街の手前からカヤックを漕ぎ登ってゴールだ。ちょうどゴールへ向かうところで、レース前に順応のために走っていた道に出た。そして川に降りると、スタッフから「カヤックはいっぱいなのでキャンセル、MTBでゴールゲートへ向かってくれ」と言われた。何だか気の抜けた感じであるが、競技としてはここで終わりということのようだ。置いていた小さいリンゴがおいしかった。バナナも味が濃い気がした。
TVのインタビューもあった。妻には感謝、娘にも早く会いたい。それだけである。
ゴールは改めて大会本部のカヤックのスキルチェックをした場所。皆に祝福された。初日からどうなるかと思ったが、最終日まで頑張って良かった。


14時半頃ゴール後は大して眠気も無かったので片付け。ただ、夜はセレモニーと、翌日午前4時のバスで帰るので片付けとしてはあまり洗うこともできず、ただどんどん荷物を分配して詰めていった。