槍〜針の木

ヘッドライトを点けて早朝2時半槍沢ロッジをスタート。槍ヶ岳までの登りで風が吹いてきたので、ジャケットを羽織って登る。ちょうど2時間、槍ヶ岳山荘に着く頃、明るくなってきた。今日走るコースタイムは35時間25分。休憩含めて45%で走りきる計画を立て、北アルプス北端の朝日岳まで、ほぼ正確にラップを刻むことができた。


三俣蓮華岳を経由し、ここから西側、薬師岳立山の方は三回走っているが、野口五郎岳烏帽子岳のコースは走ったことが無いのでこちら側を北上し、淡々と進み続ける。
歩いて行くうちに、どうしてこちら側がトランスジャパンのコースになってないか分かったような気がした。まず、水が補給できる小屋が少ない。
稜線上の小屋は普通のコースタイムで一週間分位、水が自由に汲めないようになっている。小屋で売ってはくれるが、時間帯も限られる。それから北アルプスの中でも割とマイナーな船窪岳周辺の稜線の崩落が激しく、危ない。さらに北上して鹿島槍キレットや、不帰の嶮なども疲れているときに通過するのはだいぶ危ない。
とにかく、かなりハードなコースだった。


針の木谷へ降りて水を汲み、最後の一踏ん張りで鳴沢岳を越え、
山小屋を解禁して新越山荘へ泊まる。