コスタリカ・レース1日目

朝3時半起床、テーピングを固めて4時にホテル前から出発するバスへ乗り込む。レースのスタート地点はコスタリカの南端、パナマとの国境で、サンホセにある滞在先のホテルからは約8時間の行程である。途中、休憩を挟み昼頃スタート地点へ到着し、地元の小学校の演奏に迎えられた。そこでレース中必携となるGPSの配布や、携帯電話のシールなどが行われた。途中NHKの取材班の人たちや、特殊な場所での撮影を担当する駒井さん、平賀さんらに会う。


レースは午後2時スタート。まずは1kmほどを走ってMTBの置いてある場所まで向かい、早速組み立ててレースを始める。しかし、今回はMTBと同じ場所に最初のセクションの地図が置いてあるため、それを読み込み、ルートを記入しなければいけない。他のチームがどんどん出て行く中、我々は丁寧にルートをかき込み、防水袋に入れて準備を整えていたので最後尾に近いスタートとなった。几帳面さは日本人の優れたところでありながら、度を過ぎた細かさはイーストウィンドの成績を落とす課題である。


最初のチェックポイント(CP)に着いてからもパナマ国境を越える、越えないで揉めた挙げ句、なんとかレースを続行。コスタリカ南部のダートを、地元の応援を受けながら進む。舗装路はほとんど通じておらず、大きな岩の転がるダブルトラックが中心で雅美さんは時々転んでいた。そして日が暮れた。この最初のセクションは約100km、トップで10時間の行程である。ほどなくして、自転車に乗れないようなトレイルに入り、雨が降ってきた。地面は足首まで浸かる泥である。自転車を担ぎ、ヘッドライトをたよりに前へ進む。山を越えてチェックポイントを取り、林道に戻るまでにこのセクションだけで5回パンクした。


最後はバナナ畑の中を進むが、方向感覚が全くつかめない。深夜2時過ぎ、ようやく次のセクション、カヤックのスタート地点へ到着。予想以上のハードな行程と土砂降りの雨に、だいぶへたっていたが4時前には準備を整えて出発。