コスタリカ・レース2日目

朝4時頃出発したときにはどの方向に向かっているか全く分からなかったが、カヤックを漕いでいるとだんだん明るくなってきた。まずは河口まで漕ぎ進み、海岸線を北上する60kmほどのルートである。その途中、マングローブの中の細い水路を通り、チェックポイントを拾う箇所がある。前後に別のチームのカヤックが見えていたが、徐々に引き離されてしまっていた。牽引を試みたり、二艇のカヤックを連結したり様々な手段を試みたものの、私たちのペースはそんなに速くはなかった。そして無人島に設置されている二つ目のチェックポイントをとり、次のポイントに向かう途中からはNHKの取材班が同行した。ラジコンヘリや漁船を使って様々な角度から捉えられた。チェックポイントは海からしか訪れることの出来ないリゾートである。ここでトイレ休憩と水の補給を行い、再上程。次も3時間ほど漕いだところにある、漁師の家のような場所だった。この辺りは船が日常の足になっているところが多いようだ。逆に陸はマングローブと、更に内陸はジャングルに覆われていて歩くことは難しいだろう。そして、日差しも強かった。このとき、日焼け止めを縫っていなかったことを後々後悔することになる。


最後のチェックポイントをとった後ヨーキ・雅美ペアのペースが落ちていたため思い切って30分ほど仮眠をとることにした。私も着ていた服を脱いで休んだ。更に4時間ほど漕いだところでカヤックのセクションは終了である。最後は暗くなってしまい、当たりをつけてチェックポイントへ向かうがなかなかたどり着かなかった。


次は27kmのトレッキングで、ゆるやかな山を越えて次のカヤックセクションへの繋ぎを走る。カヤックは空気を抜いて預け、パドルとライフジャケット等の装備を持って4人で走り出した。昨日は徹夜である。ヨーキさんが徐々に睡魔に襲われ始めた。雅美さんは元気に先を進む。約5時間後、深夜1時半頃トランジションに到着。1時間半、側にあった木のベンチで寝ることにする。