フランス、スペインへ

前回書いた通り、来月(5月23日から6月7日)サンティアゴ巡礼道を走破するためフランス、スペインに行ってきます。


サンティアゴ巡礼道とは世界遺産に載っている通り、歴史のあるキリスト教徒の巡礼の道です。発端は西暦813年、イエス十二使徒の一人、ヤコブ(英語名:James)の亡骸がスペインの西の街「サンティアゴ・デ・コンポステラ」で発見されたことから始まります。その場所へヨーロッパ中から巡礼者が集うようになり、この街へ至る道は、1000年以上も信仰を持った人が歩いてきました。


私は熱心なクリスチャンではないのですが、テーマを持った人力の旅というものに魅力を感じていたことと、家族の理解を得ることができたため、計画を実行に移しました。


便利な時代になったもので、金曜日の仕事後、羽田空港からエールフランスに乗ると、翌日の土曜日、現地時間の朝四時にはパリ、シャルル・ド・ゴール空港に到着する便を取ることができました。そのまま空港で国内線に乗り継ぎ、午前中にはフランス南西部の小都市、バイヨンヌに到着します。そこから巡礼道のスタート地点、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーまでバスで移動、このフランスの田舎町からランニングと歩きを織り交ぜ、スペインへ入国。アルベルゲと呼ばれる巡礼者の宿泊施設を利用しながらバスク地方の町を伝い、約800kmの行程を経てサンティアゴ・デ・コンポステラ、ひいては西の果ての海まで歴史のある街道が続いています。何も問題が起きなければ、10日前後で走破する予定ですが、念のため終点の町からパリまでの飛行機は6月6日に予約を入れました。予備日を含め、全部で12日ある計算です。パリで数日過ごすことも考えましたが、今回はサンティアゴ巡礼道に目的を絞って計画を立てることにしました。パリに行くことはこれから何度かあるかもしれませんが、サンティアゴ巡礼道を何度もいくことはないでしょう。