パンタナル・レース3日目

昨晩散々な目にあって7時前に到着したので13時に出発することにして、それぞれガーニーグーを塗ったり食事をしたりする。
濃縮還元ジュースを買った。何だかいつも喉が渇いていた。昨日パックラフトで同じような一にいたヨガスラッカーは私たちより遅れての到着。彼らも何かあったのだろう。そして9時過ぎに出て行った。元気な人たちだ。


13時。ものすごい暑さ。最初は7km程度の林道であることが助けだ。巨大なトカゲが走っていった。リクガメが枯れた川底にいた。牧場には牛がたくさんいた。みんな馬のように痩せ細っていた。何なんだここは。南米の自然は豊かなように見えて生き物には非常に厳しい。水は限られたところでしか取れないし、あわよくば血を吸おうとおびただしい数の虫が襲ってくる。毒性の食べ物も大量にある。

農場の隅から山に入り、700mほどの割と高い山に登ることになっていた。ここから40kmほど山脈を行く。平らなパンタナルで恐らく唯一の山脈だ。少しもどって沢を伝って登っていくことにした。どうも三つほど沢をトラバースして回り込むように推奨ルートが書かれていたが、そのまま標高を上げ直登すると植生も良くなり、CPへも近そうだったので標高を上げていく。


ゆっくりしたペースでないと息が切れる。なんせ暑くて辛い。そして食べ物が喉を通らない。今回、不思議なほど食べ物を食べなかった。ほとんどジェルしか身体が受けつけなかった。CPで休んでいるときに何とかアロファ米にレトルトのカレーをかけたのものを押し込むという日々だった。恐らく、一日一袋のアルファ米と数個のジェル程度で過ごしたのではないかと思う。最後のトレッキングとMTBでは身体が持たなくなり、クラッカーを身体に押し込んだ。


直登ルートは正解だったようで大きな問題なく標高を上げ、涼しくなってきた。背後には湖や草原がよく見えた。素晴らしい景色だが、実際中を歩いてみると恐怖の方が大きかった。CPは人がいてわりとすんなりと見つかった。水が涌いていた。とても綺麗だった。日が暮れかける。ルートは山の稜線を遥か先まで通っている。


ヨガスラッカーとブラジルチームと並走して縦走を開始。ヘッドライトを点けて深夜の縦走を始める。