合宿を終えて

愛知での合宿を終え、東京に戻ってきた。初めてメンバー全員が一同に会し、シーカヤックの特訓の他にも本番に向けての装備を決めたり、本番に向けて良い準備ができたので、思い切って一週間休みを取って良かったと思う。
漕いで漕いで漕ぎまくって、最初は朝夕時間を見つけて会社のメールを確認したり、電話したりしていたが後半になってくると疲労が溜まってそれすらおっくうになり、結局放置しているので週明けが心配ではある。


シーカヤック含め「水系」の種目はしんどい。漕ぎ続けてバランスを取る面があるし、常に濡れているので水泳と同じでカロリーを消費して全身が疲れる。一週間の合宿を終えて、疲労が溜まっているのか身体はむくんでいるし手は傷だらけになった。マメも潰れた。4年前にポルトガルのレースに誘っていただいたときは学生だったが、同じように合宿をしたり、通いでシーカヤックを漕いでいた。確か毎週木曜、夏の終わりから秋にやっていたと思う。場所は三浦半島が多くて、回を重ねるごとに身体が慣れてくるのが分かった。次回の合宿は12月、伊豆半島に決まっている。


今回もゴールドウィンがスポンサーとして物品提供を頂くことになっているので、メンバーでノースフェイスのカタログから必要な装備を決めて発注リストを作った。同じくゴールドウィンの扱っているスコット(マウンテンバイク関連)やヘリーハンセン(シーカヤック関連)のものも使用する。どれも、過酷な環境に耐えれる、素晴らしい商品だと思う。


今回もチームメンバーと関係者の皆様にはお世話になった。特にキャプテンの田中正人さん、見た目は普通の人だが、完璧を求める意識が違う。例えばサプリメントの袋。アミノ酸の粉末が一回分3gほどに小分けされているが、その袋の角を丸く切って、その他の袋と干渉しないようにしている。それも持ち運ぶ全ての袋に対して同じように処理をしている。装備や日程を組むチームミーティングも、毎日深夜にまで及んだ。日本で誰よりもレースに対して真摯に取り組み、鍛錬を重ね、実績を積み上げてきた、その自信が滲み出ている。彼のような人がパイオニアとして歴史に名前を残すのだろう。


左から、田中さん、私、明美さん、陽希さん