コスタリカ・レース4日目

3時間の睡眠後、朝4時頃起床。この日は100kmを越えるMTBで、間にスーパーマンと呼ばれるワイヤー下りが入る。15kmほど走りやすいダブルトラックを進み、川をボートで渡って明るくなったところでまずは800mのアップ。ギリギリ乗れるか乗れないかといった坂を進み、雅美さんのフォローをしながら進む。登りきったところからスーパーマンである。距離は2km程度であるが、時速100kmを超える速度でジャングルの中を落下するように進む。手足が木にぶつからないか怖くて仕方なかったが、尋常じゃないスピードで落ちていくのは快感だった。いくらスーパーマンに乗っている本人が暴れても、手足は一番近い木に届かないように設計されているのが当然かと思っていたが、何と今回のレースではここで2人木に身体をぶつけ、骨折したそうである。海外の遊びはこれだから怖い。


その後は再びMTBにまたがってコスタリカ中部の田舎を進む。中南米で一番豊かな国とは言っても、まだまだ地方の整備は行き届いておらず、道路はでこぼこで細かいアップダウンも激しい。日差しも強烈で体力を奪っていった。また、ここで雅美さんのMTBのギアが壊れ、リアのシフターが動かなくなってしまった。乗り方もまずかったようである。私も別のレースで同じ状態になったことがあるが、最後の数キロだけだったのでそのまま走って帰国ご修理した。今回はまだまだMTBが続くので、応急処置として最も使う頻度の高いギアに固定し、フロントディレイラーで回転数を調整することにした。かなりのハンディである。


日が暮れてからは気温も下がるが、睡魔が襲ってくる。レースが始まって4日間、合計の睡眠時間は4時間半。最後はなんでもない砂利道だったが、30分ほど横になって休憩を取らざるを得なかった。明日からのトレッキングに向けて1200mほどに標高を上げ、地元の体育館に設置されたトランジションに着くところでカメラマンの久保田さん、阿部さんに会う。深夜1時半頃到着。ここでは4時間の強制停滞が加えられるので、出発は5時半となる。