コスタリカ・レース7日目

1時過ぎ起床。寝袋は使わなかったが3人用のテントに4人入って睡眠を取ったため暖かく、標高1500mほどの高地でも快適に眠ることが出来た。睡眠の効果はてきめんで、昨晩とは段違いのペースで前進することが出来た。この先、長い下りを終えると40kmのマウンテンバイクである。暗い中、前後にスペイン、イギリスチームを確認しながら山を下りて行った。そして次のチェックポイントである、メディカルセンターへ到着。ここでは医療チームが常駐し、選手は一時間の滞在時間に必要な治療を受けることが出来る。まじめに症状を伝えたヨーキは一時間みっちり治療を受け、その他のメンバーは適当に受け流して残りの時間を眠りに充て、寝ているうちに夜が明けた。


少し進んで次はマウンテンバイクである。徐々に自分たちがスタート時点とは別人となってきた。NHKの取材班とも会う。日に焼けてひげは伸び、顔はむくんで身体からは異臭を発していた。最初は快適に飛ばしていたものの、このセクションも落はさせてもらえず400mの担ぎ上げが入っていた。40kmの行程にたっぷり6時間はかかり、ラフティングのダークゾーンにかからないよう最後はかなり追い込んで飛ばした。


そしてラフティング。トップのシーゲートで5時間強かかるということと、スタート時点で既に1時を回っていたので途中ダークゾーンにかかるかと思ったが、どうもシーゲートの話はガセだったようで3時間ほどで約32kmの行程を終えることができた。レベル3−4の瀬が多く、先住民の土地を行く爽快なコースだった。駒井さんはハイドロスピードで着いてきた。


夕方ラフティングを終えて陸に上がり、カヤックへのトランジションに入る。次は92kmのカヤックセクションで、トップチームでも16時間はかかるということだった。ハードなセクションを前に、4時間半睡眠を取って備えることにする。各自、身体のケアや食料の準備を進め、7時半には横になった。私は膨らませたカヤックの底に寝た。残る大きな課題は明日のカヤックと、長距離のMTB